2016年10月2日日曜日

春のいきもの

今年の8月に、ピンポイントギャラリーで行われた山口マオさんのワークショップに参加して木版画を教えていただきました。
春の絵です。
マオさんの絵柄はとてもポップなので意外に思う部分もありますが、伝統的な浮世絵の手法を基礎にして作成していらっしゃるそうです。
見当のつけ方や刷毛のボカシなど、本やネットで調べてもなかなか体感として作業を理解するのが難しくて困っていたのですが、wsに参加してとてもよく理解ができました。
やっぱり目の前で実際にやっているところを見せてもらえる機会は貴重です。行ってよかった!

彫刻刀に慣れていないのでかなり不器用な絵ですが、そこもなんとなく気に入っています
むしろ、あまりに上手くなりすぎないようにしないと、木版独特の勢いや面白みが半減するようにも思います。
本当は2版3版と重ねてみたかったのですが、時間が足りなかったので凹版の1版刷りにしました。
フォトショップに慣れ切っている体にはなかなかしんどい作業ですが、刷り取った紙をめくるときのわくわくするような楽しさは、何物にも代えがたい版画の魅力であり魔力でもあります。

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